ClearTypeはWindows XP以降のOSに採用されているフォントのアンチエイリアシングです。XP以降のOSを使用している方のほとんどがClearTypeをONにしているんじゃないでしょうか。
ClearTypeは英文フォントに対して特に効果を発揮してくれるので、ClearTypeを利用しているとついつい英文フォントを使いたくなったりするのですが、ClearTypeが使える環境での表示に慣れてしまい、その環境でフォントやフォントサイズを選んでしまうと、ClearTypeが利用していない環境では「あれ…なんかフォントかっこわるい…」ということがあったりします。
一応、ClearTypeのON/OFFは設定で変更できるのですが、毎回そんなことをして表示を確かめるのもめんどくさい!
というわけで、この際ClearTypeがON/OFFでの表示の違いをまとめ、参照しやすいようにしてみよう思います。ただ、何だかんだいって面倒なので、調べるフォントは私がよく使う以下のフォントに限定しておきます。
・Arial
・Verdana
・Trebuchet MS
・Lucida Sans Unicode
・Century Gothic
比較画像は、
左:ClearType…OFF
右:ClearType…ON
となっています。
画像をクリックすると、原寸大で表示されます。
■ Arial
太字で使用するならば、ClearTypeがOFFの状態でも良好にアンチエイリアスが機能してくれます。
問題点を挙げるとすれば、日本語の文章中だとArialフォントの英文はちょっと浮いちゃう、といったとこでしょうか。
■ Verdana
私のお気に入りフォント・Verdana。ディスプレイ上での可読性を重視して作られたフォントってことで、アンチエイリアスは弱め。14px~16pxあたりの表示はちょっと間延びした感じになっちゃうかもしれません。アンチエイリアスを効かせたければ17px以上。
■ Trebuchet MS
12px、13pxあたりでClearTypeを有効にすると、太字にしていても通常のテキストと差があまりでないようです。Cleartypeが無効の時は、12px以上の太字にはアンチエイリアスが効いていますが、12pxの時にはアンチエイリアスのせいで少し可読性が落ちているように感じます。太字で使用するなら、12pxより11pxのほうが良いかも?
■ Lucida Sans Unicode
ClearTypeが無効の状態では、15px以上の太字でフォントの特徴がよく現れるようです。アンチエイリアスが効いていなくても味のある表示になるのが良いですね。使うのであればタイトル部分など、太字でフォントサイズが大きめのところがおすすめ。
■ Century Gothic
ClearTypeが無効だと、フォントサイズが小さい場合かなり可読性が低くなってしまいます。
太字でない場合、アンチエイリアスがきき始めるサイズも22pxあたりなので、通常のテキストに対して使うのはちょっと難しそう。
―――
個人的におすすめの組み合わせ
通常のテキスト : Verdana
アクセントフォント : Lucida Sans Unicode
タイトルなど、フォントサイズを大きくして目立たせる時は、できるだけ18px以上になるようにしておきましょう。
ClearTypeが無効でもアンチエイリアスが効き始めるので、きれいに表示されるはずです。
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